診療案内

耳の病気

中耳炎

中耳炎とは、中耳(鼓膜の辺り)に炎症が起こる病気で、多くは急性の中耳炎のことをいいます。中耳炎には以下の種類があります。

急性中耳炎

中耳に炎症が起こり強い痛みがあります。耳の痛み、発熱、耳鳴り、耳漏(耳垂れ)、難聴が主な自覚症状です。

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

中耳に浸出液が溜まり、耳の痛み、耳鳴り、耳がつまる、難聴が主な自覚症状です。急性中耳炎が原因になることが多く、飛行機に乗った際に耳が痛くなり、その後、痛みは治まったが耳が聞こえにくい場合、滲出性中耳炎が疑われます。

慢性中耳炎

急性中耳炎の後、鼓膜に穴が空いたものです。耳漏(耳垂れ)、難聴が主な自覚症状です。

真珠腫性中耳炎

中耳にできた真珠腫により炎症が生じ、主な自覚症状としては血や膿の混じった耳漏(耳垂れ)が出てきます。真珠腫とは、何かの原因で鼓室内に上皮細胞が侵入し、増殖したものであって腫瘍ではありません。

耳鳴り

実際には音がしていないのに、何か聞こえるように感じてしまう。それが耳鳴りです。耳鳴りには以下の種類があります。

自覚的な耳鳴り

本人にしか聞こえないもので、多くの症状がこれに当てはまります。聴神経などの異常が原因と考えられています。

病的な耳鳴り

難聴とともに現れることが多く、めまい、吐き気、頭痛を伴うことがあります。外有毛細胞(耳の感覚細胞)の障害が原因と考えられていますが、明確な原因は不明です。

生理的な耳鳴り

完全な無音状態で「シーン」と聞こえる耳鳴りです。これは健常な反応で病気ではありません。

他覚的な耳鳴り

外部からも聞くことができる、実際に聞こえる耳鳴りです。自分の身体の大小の筋肉の痙攣、関節の音、血流音が正体です。

難聴

何らかの原因により耳の聞こえが悪くなることが難聴です。難聴には以下の種類があります。

感音性難聴

高音域が聞こえにくくなるのが症状で、内耳などの神経系統の障害などが原因で発症します。初期段階では本人が自覚することが難しく、知らないうちに症状が進行してしまいます。

伝音性難聴

音が全般的に聞こえにくくなるのが症状で、外耳、中耳、蝸牛窓、前庭窓のいずれか、またはその全てが病気に犯され、伝送特性が変化するのが原因です。
補聴器を使用し、大きな声で話しかければ聞くことができますが、症状を改善させるために手術を行なうこともあります。

混合性難聴

感音性難聴と伝音性難聴のふたつが同時に発症した病気です。

老人性難聴

加齢により耳の機能が低下したことが原因で発症します。感音性難聴と伝音性難聴を発症することもあります。
この場合、補聴器を使用することになります。

突発性難聴

ある日突然に片方の耳が聞こえなくなってしまう病気です。原因ははっきりしていませんが、ストレスが原因のひとつではないかと考えられています。発症してから治療までの時間が短いほど、治りがよくなります。

低音障害型感音難聴

低音域が聞こえにくくなる難聴のことです。ストレスや疲れ、パソコンによる目の疲れなどが原因で、内耳のむくみにより起こります。メニエール病も内耳のむくみにより起こりますが、低音障害型感音難聴ではめまいは起こりません。

鼻の病気

アレルギー性鼻炎(花粉症)

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を引き起こすのがアレルギー性鼻炎です。通年性と季節性があり、季節性の代表的なものが花粉症です。空気が乾燥する季節に限って鼻炎を引き起こすケースもあります。
当院では、アレルギー性鼻炎の治療法として、レーザー治療を行なっています。

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻づまり、粘り気のある鼻水、後鼻漏などの症状のほか、頭痛や嗅覚障害などの合併症を引き起こす場合もある、副鼻腔に起こる炎症のこと。副鼻腔炎の慢性的なものが蓄膿症です。
副鼻腔炎は、鼻と副鼻腔をつないでいる穴が粘膜の腫れで閉じられ、副鼻腔にたまった膿が鼻腔のほうへ出にくい状態になります。これにより、どんどん膿がたまり、粘膜の腫れもひどくなります。

鼻水、鼻づまり

鼻水、鼻づまりは、鼻の病気では最もよく見られる症状です。以下の症状に分けることができます。

後鼻漏(鼻水)

咽に流れてくる鼻水のこと。後鼻漏の中には、咽頭の粘膜を傷める成分があるため、咽頭痛が起こることもあります。
また、後鼻漏が気管に流れ込む場合があり、特に高齢の方やお子さまは、気管支炎や肺炎を起こすこともあります。

鼻炎(鼻水)

アレルギー性ではない通常の鼻炎のこと。急性鼻炎と慢性鼻炎があります。
急性鼻炎は、ウイルス感染や細菌感染が原因で起こります。炎症が周辺に広がって副鼻腔炎や中耳炎を併発することもありますが、通常は1~3週間で治ります。
慢性鼻炎は、さまざまな原因で起こりますが、急性鼻炎が慢性化することもあります。発症してから数週間以上経っても、症状が改善されないのが特徴です。

黄色い鼻水

黄色い粘り気が強い鼻水が出るのが特徴で、風邪やカビなどが原因として考えられます。また、眉間、前頭部、上歯、目の奥などの痛みを伴うことがあります。

鼻づまり

鼻づまりが続くと、眠れない、咽や気管への影響、集中力の低下、不快感、鼻声など、日常生活にも影響を及ぼします。原因としては、副鼻腔炎、鼻炎、アレルギー性鼻炎などがあります。
鼻づまりには、当院で行なっているレーザー治療が有効で、早期改善が期待できます。

喉の病気

扁桃炎

扁桃が炎症を起こし腫れて、発熱、のどの痛みなどの症状が現れます。体力が低下しているときに細菌に感染するのが原因です。

咽頭炎

鼻腔と口腔の奥の部分に炎症が起こることで、のどの痛みに頭痛や発熱を伴います。咽頭の中でも特に扁桃に炎症のある場合は、扁桃炎と呼んでいます。原因は細菌による感染が一般的です。

咽頭扁桃増殖症(アデノイド)

咽頭扁桃の肥大により、鼻やのどに慢性的な炎症が起こること。鼻づまり、いびき、睡眠障害、鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、難聴が主な症状です。咽頭扁桃は5歳前後のとき、生理的肥大によって大きくなりますが、過度に肥大したり、感染で大きくなったりすることがあります。

いいだクリニックブログ